平成28年度 とくしま若者未来夢づくりセンター推進事業
とくしま若者フューチャーセッション03 in 阿南 レポート
更新日:2017/06/26
日時:平成29年2月12日(日)10:00〜17:00(9:30開場)
会場:四国八十八カ所霊場 第二十二番札所 平等寺
若手リーダー育成を目的として、徳島の若者世代が社会や地域の課題を主体的にとらえ、課題解決に向けたアクションや地域創生のアイデアを協働して創り上げる「とくしま若者フューチャーセッション」(対話による未来創造会議)。
今年度のフューチャーセッションでは「徳島での未来の働き方」を全体的な統一テーマとし、地域の課題や働き方、仕事について未来からの視点で対話し、新しい地域の創造を行うことを目的に開催しました。
第3回目は、阿南 平等寺にて開催された「とくしま若者フューチャーセッション03」。
今回の会場は、お寺ということもあり、いつもと違う雰囲気の中での開催でした。
【開始・挨拶】
しこくソーシャルデザインラボ事務局長/渡邉芳彦から、講座全体の趣旨や目的などについての説明を行いました。
【自己紹介】
参加者は、名前、住所、所属、就きたい仕事や夢を書いた紙を持ち“サイレントウォーク”と呼ばれる手法で、何もしゃべらずに会場を歩き回ります。どんな人が参加しているのか、短い時間の中でも知ることができます。
【ゲストトーク】
県南部で活躍されている3人のゲストトークに移ります。
(1)四国霊場第二十二番札所平等寺副住職/谷口真梁さん
以前は、プログラマーでFirefoxなどの開発を行っていたが、ひどい肩こりに悩まされ、プログラマーの仕事を断念。佛教の勉強をするために世界遺産である「高野山金剛峯寺」へ進んだ。
「佛教宇宙論」が面白く、ワシントンの国際局で布教活動や海外寺院のサポート、各国のVIPの接待をする仕事をしていた。仕事内容はとても充実していたが、食が合わず徳島に戻ってきた。
好きな言葉は「伝統の創造」。昔ながらの伝統を守って行くことも大切であるが、守ろうとすることと、新しく作ったほうが良いことは創造していく。
「人がいれば何かが生まれる。人が資源である」とお話ししてくれました。
(2)株式会社フォレストバンク代表/岡田育大さん
様々な会社を運営しているが、本業は林業であり、現在19代目になる。
林業はスロービジネス。今植えたものは自分が結果を見ることはできない。孫の世代の時に伐採する。
木を使ってもらうことが大切だと考えており、木を使う普及活動を行っている。
林業やるためには仲間づくりが必要である。
徳島の魅力は、人も行政も距離感が近く、何かやりたいと思ったとき、すぐつながりを作ることができる。とお話ししてくれました。
(3)半農半ナース/大澤千恵美さん
国際協力に興味があり、平和のために何ができるかと考え「NPO団体のドイツ平和村」へ参加。
親元を離れ見知らぬ土地で、治療する子どもたちの心に寄り添いたいと思った。子どもたちは、自分の国がすごく素敵なところだと話してくれた。そんな子どもたちから「ふるさと」を想う気持ちを教えてもらい、「ふるさと」で当たり前に暮らせることはすごいことだと気付かされた。
母の実家である海陽町浅川に帰ってきて海部病院にて勤務。美しい地域文化があり、それを学ぶことに喜びを感じている。「私の憧れは89歳になる祖母です。」作物を育て、調理をする。そして裁縫や家の修理など、生活に必要なことはなんでも自分の手でする人。自然や動物にも当たり前に感情があり、自然を大切にしている生活が、自分の求めていたことだった。とお話ししてくれました。
【ワールドカフェ】
しこくソーシャルデザインラボ理事/吉野のりかずの進行にてワールドカフェ開始。
ワールドカフェとは、カフェのようなリラックスした空間でひとつのテーマについて話をするプログラムです。
参加者は自由に会場を歩き回り、これまで話をしていない人を選んで5つのグループを作りました。その後、メンバーの組み合わせを変えながら各グループは「好きなことを仕事にして生きていくには?どうしたらいいだろうか」について模造紙を使いアイデアを自由に記入しました。
【ハーベスト】
昼食後は、しこくソーシャルデザインラボ理事・ファシリテーション・グラフィッカー/玉有朋子が、
午前中の内容について、グラフィックを用いて共有しました。
【アイデアセッション】
しこくソーシャルデザインラボ理事/吉野のりかずの進行で
「好きなことでワクワク働ける徳島をつくるには?」をテーマに、参加者はアイデアをそれぞれに考え、共通するアイデアや、興味を持ったアイデアの人とグループを作り、話し合いを行いました。その後、チームとしてのアイデアを1枚の模造紙にまとめました。
【アクションアイデア発表会】
作成したアイデアを、各チーム発表!!
・「海部病院サーフォノミクス」
医療にカフェと県南の地域文化であるサーフィンで、心のケアの提案。
・「つながる場作り」
地域資源活用のための取り組みを提案。
人種・国籍・職種・年齢等を問わない多様な人々との協働!
・「直カンBP(ビジネス・プロジェクト)~時の流れに身をまかせ~」
いろんな立場の人たちが対話できる場づくりの提案。
思っていること、悩んでいること、志・共有するアイデアを募集。
解決案を書き込みできる場で、人とのつながりをつくる。
・「ヒーロー特区」
いつでも会えるご当地ヒーロー!の提案。
「夢」や「思いやり」など、子供たちの手本となるヒーローに、商店街にて曜日ごと出会える。
〔投票結果〕
1位:「ヒーロー特区」 31票
2位:「海部病院サーフォノミクス」 24票
3位:「直カンBP(ビジネス・プロジェクト)」 18票
4位:「つながる場作り」 13票
1位に選ばれた「ヒーロー特区」発表の様子
【全体のまとめ】
参加者の方から感想を頂きました。
「このような場に参加し、見聞を広めていきたい。」
「いろんな人たちとの出逢いがあり、今日のワークショップが自分を見つめる機会になった。」
「これからの自分がしたいことを、構築するのに良いと思った。」など、
みなさん1日のプログラムを充実して過ごせたという意見が多く聞かれました。
最後は参加者全員での記念撮影!
参加者は、副住職の案内で平等寺本堂他境内を見学しました。
第3回目のとくしま若者フューチャーセッション終了。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
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