平成27年度 とくしま若者未来夢づくりセンター事業

とくしま若者フューチャーセッション04「成果発表会」レポート

更新日:2016/05/23


日時:平成28年2月28日(日)13:30〜17:00(13:00開場)
会場:とくぎんトモニプラザ3階大会議室(徳島市徳島町城内2−1)


徳島を元気にするための身近な課題について、若者が未来志向で対話することにより課題解決のための新しい視点や手法を生み出す場として活用し、若者の声を柔軟に施策に反映させるべく創設された「とくしま若者未来夢づくりセンター」事業。

昨年9月から今年1月まで、徳島県各地で計3回のフューチャーセッションを開催し、高校生をはじめとする若者たちが、徳島を盛り上げるためのアイデアを多数生み出しました。
今回の4回目は、その集大成!参加者による人気投票で各回上位3位に入ったチームのアイデアを、飯泉知事はじめ県職員の方々、また一般の方々の前でプレゼンテーションしてもらいました。
第一回目は「スポーツ」、第二回目は「フード(食)」、第三回目は「アート&クリエイティブ」というテーマでしたが、どのような発表会になったのでしょうか。

【自己紹介】

まずは自己紹介。
参加者は、名前、住所、所属、徳島の好きなところを書いた紙を胸に持ち、何もしゃべらずに会場を歩き回ります。
話したことがないもの同士で3人の組をつくり、一人3分ずつ自己紹介。これを2回繰り返します。
高校生も大人の方も、みなさん楽しそうにお話していました。

【知事挨拶】

ここで飯泉知事の登場です。
「若者のみなさんがどんな夢を熱く語ってくれるのか発表に期待しています」と挨拶をしてくださいました。

【成果発表会「スポーツ」】

いよいよ成果発表会です。
まずは、第一回目「スポーツ×とくしま」から。
1組目は「Blueでつながる徳島」チーム。

海の駅、川の駅という施設を設置することを提案。従来の道の駅のように郷土食を楽しむスペースに加え、徳島の質の良い川・海を活かしたマリン・リバースポーツを広めるための入り口にすることを提案しました。

2組目は「ふれあいクラブde徳島をステキに」チーム。

子どもの運動不足解消と地域の人間関係をつくる場として「ふれあいクラブ」という徳島特有の自然を使ったスポーツ保育を提案しました。

3組目は「世界中から有名選手を徳島に」チーム。

2020年のオリンピックなど、日本で開催されるスポーツの世界大会に合わせて、トップレベルの選手を世界中から誘致することを提案しました。そのプレーを身近に体験することで、子どもたちがスポーツに興味を持ち、さらに国際交流の中で阿波踊りを世界にアピールする目的も。

【知事コメント】

「ふれあいクラブ〜」チームの案は、地域のつながりを作って災害対策にも活用できる案。また、有名選手の誘致と川・海の駅は連携することでより観光につながる可能性がある。とコメントいただきました。

【成果発表会「フード」】

続いて第二回目「フード×とくしま」代表チームの発表です。

1組目は「フードツーリズムin徳島」チーム。
収穫体験や料理イベントが開催され、農業体験や漁業体験、猟体験などを紹介し、生産者と来場者をつなぐ場にもなる、徳島の食にまつわる全てのことを解決してくれるフードミュージアムという施設を提案しました。

2組目は「阿波食流ツアーズ」チーム。
食材収穫から食卓に並ぶまでの過程を体験し、徳島の地域、食材、生産者の魅力を伝えることを目的とした観光ツアー。川を上流から下りながら食材を集め、集めたもので青空クッキングをする日帰りプランなど、具体的なアイデアも盛り込んだプレゼンテーションでした。

3組目は「お寺マニアツアー」チーム。
坐禅や写経などのお寺修行体験と、収穫体験や精進料理作りなど食の体験を1泊2日で行うユニークなツアーを提案しました。

【知事コメント】

近年は着地型観光というその場についてから旅のプランを考える方が増えてきているので、フードミュージアムは有効なアイデア。また、近年ハラール食品として海外にジビエが高く売れるので、ジビエも強力な資源だとコメントしていただきました。

【成果発表「アート&クリエイティブ」】

最後は第3回目「アート&クリエイティブ×とくしま」代表3チーム。

1組目は「アトリエハウス」チーム。
廃校を活用したアーティスト専門ゲストハウスを作ろうというアイデアです。美術室では絵画やマンガ、音楽室ではミュージシャンなど、教室を活用した各種工房を設置し、滞在製作を可能とし、文化祭で作品を発表する、という元学校という持ち味を活かしたアイデアでした。

2組目は「テラスアイランド」チーム。
若手アーティスト男女7人が牟岐町の出羽島に滞在し作品を制作する。参加者同士や島民との関わり、作品制作の様子など彼らの日常を撮影し、映像化するというアイデアを発表しました。制作された作品は島の空き家に展示するそうです。

3組目は「「Awsome BLUE」チーム。
徳島の藍を世界にPRし、日本に逆輸入することで国内での藍の価値をより高めることを考えたチーム。衣料品だけでなく家具や食べ物など、衣食住を藍でプロデュースしてパリコレに売り込むアイデアを発表しました。パリコレに出展することで、藍のブランド力向上と、藍=徳島というイメージをつくっていくことを目標にしました。

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【知事コメント】

「制作、発表の場が価格的に高いというのが都会のクリエイターの悩みでもあるので、アトリエハウスは、県外アーティストにも需要があると思う。また、藍は食にも通じる案なのでいろんな展開ができると思う」とのコメントいただきました。

【投票&発表】

各チームの発表が終わり、いよいよ参加者全員による投票タイムです。
各回選りすぐりのアイデアばかりなのでどれに投票するか迷いますが、果たして結果は!

特別賞は「Blueでつながる徳島」チーム!
そして「世界中から有名選手を徳島に」チーム!!
スポーツがテーマの回から2組がなんと同票数で上位ランクインしました。
リバー・マリンスポーツを通して、徳島の誇る美しい海と川の魅力が広く発信する施設あったらいいですね。

また、有名選手が海外から来ている風景は是非見て見たいですね。

続いて優秀賞は「アトリエハウス」チーム!
アートがテーマのアイデアがここでランクイン!徳島でも年々増えている廃校がこんなふうに活用されたらとてもステキですよね

そして最優秀賞は!
「フードツーリズム」チーム!
食でとくしまを盛り上げるための理想が詰まりながらも、具体的なプランも組み込まれたアイデアが評価されました。

【知事挨拶】

「どれもすぐにでも施策につかえそうなアイデアばかりだった。県としても今回のアイデアをサポートしていくので、みなさん方も今回のアイデアが実現に近づくようにチャレンジしてみてほしい。これからも夢を語っていってほしい」。とみなさんの発表を振り返りました。

【プロアクションカフェ】

最後は、上位5チームのアイデアを実現するにはどうすれば良いか、また、来年度の若者フューチャーセッション事業の企画内容はどうすればよいか、について話し合いました。

さて、どのようなアイデアが出たのでしょうか。

  • ・「フードツーリズム」チームは、フードミュージアムとリンクするアプリ開発を提案。
  • ・「アトリエハウス」チームは、継続させるための収益をどのように得るかについて話し合いました。アーティストのワークショップの実施や、旅行ツアーに組み込んで収益を得るなどのアイデアが。
  • ・「Blueでつながる徳島」チームは、マリン・リバースポーツをつなぐための協会をつくり、仕組みをきっちりつくることが重要という結論になったようです。
  • ・「世界中から有名選手を徳島に」チームは、滞在期間だけで盛り上がりが終わらないように、子供達にスクールを開いたり、海外とのコネクションを発掘することが重要だと発表しました。
  • ・「テラスアイランド」チームは、映像にするからには基本のシナリオが必要だという話が出て、ヤラセではない、でも見せて面白いドキュメンタリー映像に仕上げてはどうかという意見が出ました。楽しみですね!
  • ・「ふれあいクラブde徳島をステキに」チームは、地域が家族のようにつながりながらも程よい距離感をつくることが重要だと考えました。

それぞれより具体的なアイデアが出たようです。

次は、来年度の若者フューチャーセッションの企画内容について。

1チーム目

テーマが大きすぎてアイデアが出にくいので、B級グルメや高校の部活など、テーマを絞ったほうが良いのではという結論がでたようです。

2チーム目

ゲストトークにアイデアが引っ張られてしまったので、自分たちでまず考えてからゲストトークを聞くのはどうかという案が出ました。また、テーマをアニメやゲームなど高校生が参加しやすいものにするとか、「18歳」というテーマで様々な年代が話し合う、というアイデアも出ました。

3チーム目

農業をテーマにしてはどうかという話合いになったようです。農業に対して若者にどのように興味を持ってもらうか、また農業に興味を持つ年配層の移住者をどう呼び込むかなどをテーマにしてはどうか、という案が出ました。

参加者だからこそ分かる、今年度の反省点を生かした案がたくさん出ました。

全4回にわたる「若者フューチャーセッション」事業。若者とゲストたちが一緒になって新しく且つすぐにでも使えそうな徳島をステキにするアイデアがたくさん生まれました。今回みんなが真剣に生みだしたアイデアたち、是非実現してほしいですね。

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ご協力いただいた皆様、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

とくしま若者未来夢づくりセンター事務局
(一般社団法人 しこくソーシャルデザインラボ)
〒770-0865 徳島県徳島市南末広町1-43

Tel: 088-635-6162
Email:info★459design.jp
※上記の「★」記号を「@」記号に置き換えて下さい。

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