平成27年度 とくしま若者未来夢づくりセンター事業
とくしま若者フューチャーセッション02「フード(食)×とくしま」レポート
更新日:2015/12/10
日時:平成27年11月15日(日)10:00〜16:30(9:30開場)
会場:脇町劇場オデオン座(美馬市脇町大字猪尻西分140−1)
若者の声を柔軟に施策に反映させるべく創設された「とくしま若者未来夢づくりセンター」。
徳島を元気にするための身近な課題について、若者が未来志向で対話することにより課題解決のための新しい視点や手法を生み出す場として活用します。
9月に開催された第一回目は「スポーツでとくしまを盛り上げる」をテーマに、たくさんの素敵なアイデアが飛び出しました。
第二弾である今回のテーマは「フード(食)でとくしまを盛り上げる」!約20名の高校生を含めた50名以上の方がアイデアを出し合いました。
【自己紹介】
まずは自己紹介。
参加者は、名前、住所、所属、好きな食べものを書いた紙を持ち、何もしゃべらずに会場を歩き回ります。
話したことがないもの同士で4人組をつくり、テーブルにつき、一人づつ自己紹介をします。初めて同士
でも、食べ物を通して話が盛り上がっていました。
【ゲストトーク】
参加者同士のことが少し分かっとところで、ゲストのトークにうつります。お一人目は、徳島大学総合学部教授で農業経済学がご専門の玉真之介さん。「食と農をめぐる日本の課題」について、TPP参入によって大きくなる食の安全への不安と、農業や田舎での生活に興味を持つ若者の増加、という日本の食と農をめぐる厳しい面と明るい面のお話をしてくださいました。
お二人目のゲストは、なると金時農家木元農園八代目で農業者グループ「若士(わかいし)」代表でもある木元彰彦さん。生産者自身である木元さんが主体的に阿波の食材を全国世界に広げ、若い生産者の活躍の場づくりをしている日々の活動の様子をお話してくださいました。規制概念にとらわれず、大きな夢を持ち、主体的に行動し、失敗を恐れず、地域を大切にするという5つを若い人に伝えたい、という言葉には強い説得
力がありました。
三人目は、美好市でデザイン業とカフェ、地域の特性を生かした商品開発や場づくりなどを行っている「ハレとケデザイン舎」の植本修子さん。去年東京から移住してきた植本さんだからこそ見える地域の魅力を掘り起こし、活用、発信していきたいとお話してくれました。
最後は、とくしまマルシェを運営する株式会社サーブ代表の金森直人さん。とくしまマルシェには県内最高峰の食材と生産者を集めるため、自分の足で探し納得できる生産者しか出店してもらわない。とくしまマルシェは単なるイベントをしてモノを売ることが目的ではなく、人とモノを伝えて徳島の価値を創出することが目的だとお話してくださいました。
【ワールドカフェ】
ゲストのみなさんの刺激的なお話を聞いたあとは、いよいよ若者の出番です!まずは、ワールドカフェというカフェのようなリラックスした空間で話をするプログラム。参加者はゲストのみなさんも含めてこれまで話をしていない人で4人グループを作り、模造紙に「全国の人に紹介したいとくしまの食べ物」を自由に記入しました。
レトロなオデオン座で、ゲストから高校生まで真剣に語り合い。
20分後、各グループ1人はそのままの席に座り、それ以外の3人は他のテーブルに映ります。残った人は先の話し合いで出た内容を新しく来た3人に説明し、その後2つめのテーマ「徳島の食で地域を元気にするには」を話し合い、模造紙に出たアイデアを自由に記入しました。
【ワールドカフェ結果共有】
昼食後は、午前中のワールドカフェで出たアイデアを発表し、みんなで共有。
- ・「徳島の観光客宿泊数を増やすため、徳島の食材メインの食事を売りにした宿泊所を増やす」
- ・「すだちを海外に向けて輸出する」
- ・「農業にたずさわる若者を増やすにはノリが必要。高校生がグラウンド開墾して畑にする」
- ・「収穫から加工までを体験出来る農業体験で、若者の農業への関心をあげる」
など、各グループいろんなアイデアが出てきました。
【アイデアセッション】
「ワールドカフェ」で、食で地域を元気にするアイデアが一人一人に出てきたところで、今日の集大成・アイデアセッションに移ります。
参加者はそれぞれが考える「食でとくしまを素敵にする」アイデアを紙に書き、それと共通するアイデアや、興味を持ったアイデアの人とグループを作り話し合いを行います。
そして、チームとしてのアイデアを一枚の模造紙にまとめ、最終プレゼンテーションへの準備をします。
【アクションアイデア発表会】
さて、みなさんどんな「食でとくしまを素敵にするアイデア」を考えたのでしょうか?
それぞれに発表してもらいました。
・地元の野菜をもっと食べて地域活性化を図るため、女性や子供、親子に焦点を絞ったイベント「スイーツコンテスト」
・県内高校の食物科・農業科の生徒が主体となり、農業体験や学生カフェなどでもてなす「おもっしょいんじょ産地消と健康のツアー」
・お寺を拠点に、徳島の食、宿泊、寺巡り、イケメン坊主との出会いを楽しんでもらうという斬新なアイデア「お寺マニア」
などなど、面白いアイデアばかり!
【みんなで投票タイム】
みんなの発表を聞いて、良かったと思うチームのアイデアにそれぞれポイントを入れていきます。
力作ばかりで悩みどころですが、結果は!
第3位!!
「古民家おもてなし事業」32票!
県内の観光地近くで民泊ができる家を集め、ゲストハウス募集サイトで来場者を集め、現地の観光以外にも、仕事体験などのイベントも組み合わせ、地元の人との交流をしてもらうというプログラム。事業費用なども考えられた、今すぐにでも実践可能なアイデアが高評価でした。
2位!!
「阿波食流ツアーズ」37票!
食材収穫から食卓に並ぶまでの過程を体験し、徳島の地域、食材、生産者の魅力を伝えることを目的とした観光ツアー。川を上流から下りながら食材を集め、集めたもので青空クッキングをする日帰りプランなど、具体的かつ新しいアイデアが魅力でした。
そして1位は!!
「フードツーリズムin徳島」41票!
収穫体験や料理イベントが開催され、農業体験や漁業体験を紹介、生産者と来場者をつなぐ場にもなる、徳島の食にまつわる全てのことを解決してくれるフードミュージアムという施設を提案したチームが1位!ここに来れば徳島の食がなんでも分かり、体験できる。確かにそんな場所があったら素敵〜。
面白いアイデアばかりでしたが、この3チームが集中的に票を集めました。
新しくかつ具体的で実現できそうな点が評価されたのかも。
この上位3チームは、2月に開催される「とくしま若者フューチャーセッション」最終回でもプレゼンしてもらいます。
高校生から実際に活動されている大人の方々まで、いろんな方が本気で食と徳島について考える場となりました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
(一般社団法人 しこくソーシャルデザインラボ)
〒770-0865 徳島県徳島市南末広町1-43
Tel: 088-635-6162
Email:info★459design.jp
※上記の「★」記号を「@」記号に置き換えて下さい。
«前の情報をみる 次の情報をみる»