平成27年度 結婚支援フューチャーセッション事業

とくしま結婚支援フューチャーセッション01レポート

更新日:2016/09/29


日時:平成27年12月8日(火)13:00〜17:00(12:30開場)
会場:ザ・パシフィックハーバー 3階ホール(徳島市中洲町 3−5−1)


内閣府の調査によると、恋人のいない若者の6割が「恋人が欲しい」と思っている一方で、「出会いの場が少ない」と感じている若者が5割を超えており、今後、結婚しやすい環境づくりを進めていくことが大きな課題となっています。そこで、地域の特色を生かした婚活イベントや結婚支援について、未来志向で対話することにより、若者にとって魅力ある結婚支援のアイデアの創出や、結婚しやすい環境づくりを推進していきます。
プロジェクト第一弾として開催された「とくしま結婚支援フューチャーセッション01」。ゲストの方から結婚支援の事例をうかがい、魅力ある結婚支援とはなにか話し合いました。どんなアイデアが出たのでしょうか。

【自己紹介】

まずは自己紹介。
参加者は、名前、住所、所属、あなたにとって結婚とは、を書いた紙を持ち、何もしゃべらずに会場を歩き回ります。話したことのない参加者同士で4人のグループをるくり、自己紹介をしてもらいます。

ミニレクチャー

「結婚支援を巡る基本情報」について、人口や結婚に関する統計データの情報共有していただきました。
日本の人口推移の説明があり、最初に減少していくのが子供世代。少子化の原因として未婚率の増加をあげ、その未婚者のうち90%の人は、「結婚はしたい」と思っているが交際相手がいないという現実があることが報告されているそうです。
結婚を躊躇させている理由として
・経済的な理由
・コミュニケーション力の低下
・価値観・生き方の多様化
これらの解決が未婚率の上昇につながり、結果少子化対策にもつながると説明いただきました。

【ミニダイアローグ】

自己紹介で作ったグループでテーブルに着き「なにが結婚支援をする上で大事なんだろう?」をテーマに10分間話しあい、全体で意見のシェアをします。
[参加者からでた意見]
「本音で語り合える場があるといい(お酒を飲んで語らう場があると本音が出る)」
「いつもの生活と違う場所や人といったスペシャルなきっかけが必要」
「婚活パーティーに何度来てもカップルになれない人は、自分のPR力がないので、そこを改革してあげるとよい」
「第一印象が大切なので、見た目をよくするようなセミナーの企画も必要」

【ゲストトーク1】

つづいてはゲストの3名からお話をうかがいます。
まずは、婚活パーティーなどの結婚支援イベントを実施している株式会社ときわの佐伯恵美子さんから、企業によるアプローチ事例の紹介です。

支援のタイプが5つあり、それぞれにメリット・デメリットが存在するそうです。
それについて詳しくお話しいただきました。
・50人:50人で行う大人数型パーディーでは、気軽に参加できるが人数が多いため誰か覚えていない。
・8~15人程度の少人数型パーディーでは、ゆっくり会話できるが会話が苦手だと難しい。
・料理教室やそばうちといったイベント型では、参加が苦手でも参加しやすいが拘束時間が長い。
・お見合い型では、自分たちの時間で会えるが断るときに気を使う。
・その他のメイクアップセミナーといったイベントでは、自分を磨きその人にあった内容のイベントに参加してもらうのでカップル率が上がっているが企画側の手間がかかる。

【ゲストトーク2】

つづいて、地域団体によるアプローチ事例の紹介です。
NPO法人K-friendsの秋成さんから説明がありました。
「地域が元気に!」「勝浦町の人口を増やすには?」を考える中で少子化対策の一つとして婚活パーティーの企画案あり、勝浦町の3大イベントである「ビッグひなまつり」「桜まつり」「ホタル祭り」での婚活イベントを行政と連携して実施しているそうです。カップル成功率も50%を超えており、自然のなかでのデートコースや地産地消の食事、キューピット役の存在が、成功への要因のようです。
また、自然豊かな町を活かして今後はウォークラリー婚活を計画中、とのことです。

【ゲストトーク3】

最後に、行政によるアプローチとして、徳島県次世代育成・青少年課の岡山さんより事例の紹介です。
少子化対策について県の取り組みの説明があり、若い人の結婚・妊娠・子育てと切れ目のない支援をめざしているそうです。
生涯未婚率が年々上昇しておりその9割は将来結婚しようと思っているという傾向にあるが、相手に巡りあっていないことが未婚率上昇の一番の理由なので出会いの場の創出を行っているそうです。

【ワールドカフェ】

休憩をはさんでワールドカフェです。
ワールドカフェとは、ひとつのテーマについて対話をし、相互理解を深める話し合いをする方法です。
テーマは「こんな結婚支援がほしい ! & はじめたい ! 」
参加者は4~5人のグループに分かれ、模造紙の置かれたテーブルにつき、テーマについて結婚支援を受ける立場としての視点で20分話し合い模造紙にアイデア自由に書き込みました。
テーブルで出たアイデアを全体で発表します。
[参加者からでた意見]
・婚活という名前を付けると行きにくいので、飲み会的に気軽に参加できるものがいい
・独身者が企画・運営をし、趣味が同じものを企画する。(例:お祭りやスポーツを見に行く)
そうすることで、企画しながらそこでのカップル成立も期待できるのでは。
・男女互いのホームグランド(職場やサークル活動している所)に行って婚活する。
・すでにカップルになっている人たちが早く結婚できるような支援に力を入れる。

【マグネットテーブル】

アイデアが出たところで、参加者自身が考えているベストアイデアをA4用紙に書いてもらい、「仲間探しの旅へ」といって自分の意見を見せて歩きます。そして、自分のアイデアと似ている「似た者同士」や、「化学反応」が起きそうなアイデア、「応援したい」と思うアイデアといったことを考えながら、グループを作ります。
参加者は40分間話し合い、アイデア発表に向け10分間で模造紙にまとめていました。

【アイデア発表】

アイデアを各グループから発表してもらいます。
どんなアイデアが出たのでしょうか。

気軽に参加できるように、サークルの様な出会いを目指す「恋する野球チーム」
練習などでチームワークができたりとコミュニケーションを図るそうです。

そのほかにも、働く女性を主体に考えた企画や、趣味などを組み合わせたイベントなどおもしろいアイデアがどんどん出てきます。
各グループの発表が終わった後は、いよいよ投票タイムへ。

【シール投票 & 順位発表】

良いと思ったアイデアに、参加者全員で投票してきます。
投票結果は!

第3位!

「本気集団~独身者交流会~」
独身者自身が自分たちが求める婚活イベントを自分たち自身で企画し、実施。
企画するスタッフ同士のカップリングも期待大だそうです。

続いて第2位!
「県外とのコラボ」

県外の婚活支援団体と提携し交互にイベントを開催、複数回のイベントで一緒に何かを作っていき完成させるというというアイデアで第2位に。

そしていよいよ第1位の発表です!

第1位は
「趣味コン」
同じものが好き、同じ目的や趣味をもっている人たちで集まり何か一緒にするという企画。
例えば「スポーツ好きならスポーツをする/見に行く」「釣り好きなら釣りに行く/魚さばく/料理する
」などアイデアを提案し見事第1位となりました。

最後に、参加者から「とても楽しく、とても勉強になった。自分たちのアイデアを是非実現していきたい」
「はじめは、何故来たのだろう?と思ったが、最後には来てよかった!と思えた内容でした」と感想をいただきました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。


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